概要

チタンは堅牢で軽く、耐食性も大きいなビ眼鏡枠の素材としては理想的ですが、反面、従来の洋白、ハイニッケル合金などに比して加工、特に接合が難しいのが難点でした。これはチタンが変態点以上の温度になると非常に活性化するため、ろう接時に酸化、窒化して脆化し易いこと、加熱時間が長くなると焼鈍されて弾力性がなくなることが理由です。こゝに収録してある溶接機は、いずれもチタンフレームのろう付け機として開発されたものであり、作業性がすぐれているだけでなく、ろう接品質についても以下に述べるごとくすぐれた特長があります。

1)他の加熱装置に較べると接触抵抗による発熱であるため、接合面での発熱効率が良く加熱時間が短かいこと、密着している電極チップに表面の熱が吸収されることから周辺への熱影響が少なく、ワークの軟化、脆化がありません。

2)給電面(ワーク表面)保護のため電極、治具の精度が要求されますが、結果として未熟練者でも位置精度良く、短時間でセット出来、初めに技術員がろう接条件を設定しておけば非熟練者でも同−のろう棲結果が得られます。

3)電極加圧力による庄接作用がろうの拡がりとなじみに効果があり、ろう接強度が安定します。また、接合間隙が小さい(介在するろう層が薄い)ため、ろう部分での亀裂を生じ難く、疲労寿命が長くなります。

4)フラックスを使用せず、不活性ガスの雰囲気中でろう接を行うので衛生的です。ろう接時のみ同期して局部的にシールドするため経済的です。

5)全機種、ダウンスロープコントロール付きのためリークの過熱、急冷を防いで適度のろう接温度を維持する事が出来、安定したろう接が行なえます。